水溶性コラーゲンクロスポリマー の成分解説と安全性、役割

「多機能型保湿コラーゲン」「3Dコラーゲン」とも呼ばれ、水溶性のコラーゲンをN-（3-ジメチルアミノプロピル）-N‘-エチルカルボジイミド塩酸によって高分子化した、合成ポリマーの一種です。

コラーゲンは牛や豚、魚などの皮が原料で、低温で溶かすことで作られます。
低温を保つことでコラーゲンの構造が変化せず、しかも不純物が少ない純度の高い水溶性コラーゲンができます。

粘度があり、水分をしっかりとらえて離さない作用があるので保湿性が高く、皮膜となって肌や髪の表面をコーティングし、肌や髪のうるおいを守ることができます。

なお、コラーゲンには加水分解されたものもありますが、加水分解されたほうは分子量が小さいので肌に浸透しやすく、水溶性のほうが水分保持力が高くなります。

コラーゲンは体内に存在するタンパク質の一種なので、安全性は高いと考えられます。
しかし、原料となる豚肉や鶏肉にアレルギーを持つ人が増えていますし、コラーゲンはエビやイカからも採れるため、アレルギーがある人は注意が必要です。

また、合成ポリマーの一種なので肌に悪いというイメージを持つ人もいますが、コラーゲン自体がポリマーの一種で、それを化学的に水溶性にしたため「合成」といわれているだけのことです。
肌の弱い人には刺激となることもありますが、それほど心配しなくて大丈夫でしょう。

保湿力が高いので、基礎化粧品や化粧下地、日焼け止めによく使用されています。
また、構造が網目状になっており、リフトアップ効果があるとして「ストレッチネットコラーゲン」と名付けたメーカーもあり、アンチエイジング化粧品にも配合されます。