ダイズ油の成分解説と安全性、役割

マメ科ダイズの種子から採取された油で、リノール酸、オレイン酸、リノレン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などを含有しています。
ビタミンE、ビタミンKを豊富に含んでいます。
また、精製過程で採れるリン脂質は「レシチン」で、多くの健康食品に配合されています。

食用、化粧品用に非常によく利用されており、特に食用はナタネに次いで2位となっています。

古くから使用されており安全性が高い成分ですが、一つ問題となるのが、酸化するのが比較的早めなことです。
ダイズ油に含まれるリノール酸とリノレン酸は熱に弱く酸化が早い成分で、これが約63％含まれています。
そのため、食用はもちろん、化粧品に配合されている場合は酸化防止剤が添加されていることを確認し、高温多湿を避けるよう注意が必要です。
また、最近は熱に強いオレイン酸を強化したダイズ油も出ていますが、これは遺伝子組み換えによって開発されたものです。
とはいえ、現在日本で採れるダイズ油はほとんどなく、ほとんどのダイズ油は遺伝子組み換え作物から作られていますので、心配な場合はパッチテストを行なって確認しましょう。

さっぱりした使用感で伸びがよく、乾燥を防ぐ働きが高い上、安価で手に入るので非常に多くの化粧品に配合されています。
コラーゲンに似た働きがあり、保湿効果が高いので肌がうるおい、皮膚を柔らかくします。
またビタミンEの作用で活性酸素の発生を防ぐことができ、細胞の老化を予防してくれます。