白髪染め・カラートリートメントの成分解説
ステアラミドプロピルジメチルアミン
学名 | STEARAMIDOPROPYL DIMETHYLAMINE |
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用途・効果 | 帯電防止、きしみ防止 |
安全性 | D (毒性や刺激が強く、なるべく使用したくない成分) |
よく使われる商品例 | クレンジング、乳液、美容液、パック、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、カラートリートメント、ヘアカラー、ヘアスタイリング |
ステアラミドプロピルジメチルアミンとは?
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドともいい、ステアリン酸とジメチルアミノプロピルアミンによって作られるカチオン(陽イオン)界面活性剤です。
カチオン界面活性剤にはアミン塩型とアンモニウム塩型があり、アミン塩には第一級から第三級まであります。
第四級カチオン界面活性剤と呼ばれるのがステアリルトリモニウムクロリドなどの四級アンモニウム塩で、吸着力が高い分刺激も強いといわれています。
それに比べて刺激を低くしたのが三級アミン塩の第三級カチオン界面活性剤で、ステアラミドプロピルジメチルアミンはこれにあたります。
刺激は弱くなっていますがその分乳化力や吸着力が劣り、水に溶けにくいなどのデメリットもあります。
そのため、現在も第四級カチオン界面活性剤を使用している製品が圧倒的に多くなっています。
ステアラミドプロピルジメチルアミンの安全性は?
カチオン系としては刺激性が低く、比較的安全性が高いといえます。
また添加されるのはほんの少量なので、それほど気にすることはありません。
しかしカチオン系は吸着力があるのでどうしても落としにくく、肌に残ることで炎症を起こしたり、経皮吸収されたりする危険性があります。
しかし、現在のところ第三級カチオン界面活性剤以上に刺激が少ないものはほとんどなく、さらに使用感が悪いなどの欠点があるため、ほかの化学合成剤を入れざるを得ないようです。
ステアラミドプロピルジメチルアミンの役割は?
主にシャンプーやトリートメント剤に配合され、帯電防止剤として作用します。
また、静電気を帯びないと髪がまとまりやすくなることから、ヘアスタイリング剤にも配合されています。
柔軟性を高める作用があるので肌や髪をしなやかにする効果を目的に、乳液や美容液などにも使用されています。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。