白髪染め・カラートリートメントの成分解説
ビスセテアリルアモジメチコン
学名 | Bis-Cetearyl Amodimethicone |
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用途・効果 | |
安全性 | C (危険性は少ないもののなるべく使用は控えたい成分) |
よく使われる商品例 | シャンプー、コンディショナー、トリートメント、カラートリートメント、ヘアケア |
ビスセテアリルアモジメチコンとは?
アミノ変性シリコーンで、シロキサン鎖の両末端に疎水基を持っているオイル状の物質です。
シリコーンはシロキサン鎖の結合によってできる高分子化合物で、様々な成分で変性させることができます。
アミノ変性シリコーンはシロキサンの両端をトリメチルシロキシ基からアルキル基に変えたシリコーンで、吸着性と柔軟性、ぬめり感があります。
主に柔軟仕上げ剤やカーワックス、塗料の添加剤やヘアケア製品に使用される成分です。
アミノ基はアルカリ性で、髪の毛の弱酸性と引き合い、よくなじむという性質があります。
さらにプラスイオンを持っているので、髪のタンパク質が持つマイナスイオンと結合し、さらに吸着性が良くなります。
シリコーンは本来油性ですがアミノ基がつくと親水性を帯び、水分にも馴染みやすくなります。
ビスセテアリルアモジメチコンの安全性は?
シリコーンは皮膚や髪の表面を完全に覆ってしまうのではなく、ガーゼ状の構造になっています。
そのため皮膚への影響は最小限に抑えられているのですが、吸着性が高ければ高いほど通常の洗浄では完全に落ちなくなり、それが原因で炎症を起こす可能性があります。
特に最近は洗浄力が穏やかな洗浄剤やシャンプーが増えており、肌や頭皮、髪に蓄積されてしまうとトラブルが起きやすくなります。
ビスセテアリルアモジメチコンの役割は?
アミノ変性シリコーンオイルは空気に触れると表面に皮膜を作り、しっかり吸着します。
油性ですがべたつきが少ないので、髪に使用すると柔軟性としっとり感、サラサラ感、ツヤが出ます。
髪表面を覆うのでキューティクルが保護され、枝毛や切れ毛を防ぎますから、ダメージヘアの改善になります。
また、ヘアカラーやカラートリートメントの後に使用すると色落ち防止になり、きれいな色を長く保つことができます。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。