白髪染め・カラートリートメントの成分解説
パラニトロオルトフェニレンジアミン
学名 | |
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用途・効果 | |
安全性 | () |
よく使われる商品例 | ヘアカラー、白髪染め |
パラニトロオルトフェニレンジアミンとは?
パラニトロオルトフェニレンジアミンはヘアカラーの染料の一種で、「直接染料」と呼ばれるタイプの永久染毛料です。
2剤式のヘアカラーや白髪染めの染料には直接染料、酸化染料(間接染料・染料中間体)、カプラーの3タイプがあります。
酸化染料は過酸化水素で酸化することで発色し、カプラーは酸化染料と結合することで発色するのに対し、直接染料は粒子そのものに色がついています。
主に赤や黄色など鮮やかな色で、パラニトロオルトフェニレンジアミンは赤みをおびた黄色の染料です。
日本人の髪色をきれいに発色させるために、よく配合されています。
直接染料にはこのほかニトロパラフェニレンジアミン(赤系)やパラメトキシメタフェニレンジアミン(青紫系)などがあり、全体的なトーンをウォーム系にします。
パラニトロオルトフェニレンジアミンの安全性は?
いわゆる「ジアミン系」と呼ばれる染料の一種で、皮膚への刺激が高いことが知られています。
最も危険とされているのが酸化染料のパラフェニレンジアミンで、アナフィラキシーショックを引き起こすことで知られていますが、パラニトロオルトフェニレンジアミンはこれと似た化学構造をしており、やはりアレルギーを引き起こす危険性があります。
この成分が配合されているヘアカラーや白髪染めで頭部、顔、首などにかぶれが出る、むくみや腫れがよく起こるようならアレルギーの可能性が高いので、病院で検査するようにしてください。
そのまま放置すると、喘息や呼吸困難などの症状を起こすことがあります。
パラニトロオルトフェニレンジアミンの役割は?
酸化染料やカプラーによる発色では弱い色味を助け、主に温かみのある色を作ります。
しかし分子量が小さいため流出しやすく、この染料が多く配合されていると徐々に暗く寒色系の色に変化してしまいます。
パーマによる退色はほとんどありません。
- Attention -
安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。特にアレルギーなどが心配な方は必ず医師に相談のもとご利用ください。
・含有量について
各成分の含有量は成分表示順に基づいて算出しておりますが、1%未満の成分については順不同にて掲載されており、どこからが1%未満なのかの明示はないため、成分表示順にて含有量を算出しております。
・色剤
着色料や染料は配合の量に関係なく、最後にまとめて表示するルールとなっているため実際の含有量はグラフよりも多くなっている可能性があります。(特にタール系色素が含まれている場合にはご注意ください)
・メイコンテイン表示
同一製品で色違いの商品など、色剤のみが異なる場合、(+/-)の表示の後に全色の含有成分をまとめて記載出来る制度のこと。当サイトでは記載された全成分を判定対象としています。