白髪を黒髪へと変えるといわれる「何首烏」ってどんな薬?その効果は?-美髪ラボ

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白髪を黒髪へと変えるといわれる「何首烏」ってどんな薬?その効果は?
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1300年以上前から存在する「何首烏」とは!?

中国では、主にその地域に生える植物を使用して多くの疾患を治療してきました。
「何首烏」はその一つで、1300年以上前にすでに中国の生薬辞典「神農本草経」などに掲載されています。
何首烏は白髪の改善に効果が高いといわれていますので、詳しく見ていきましょう。

何首烏とは

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何首烏と書いて日本語で「か・しゅ・う」と読みます。
中国語でも同じ字を書き、何(he)=人の苗字、首=頭、烏=黒いという意味があり、「髪の黒い何さん」ということです。

何という白髪の老人がこの植物の根を煎じて飲んだ結果、髪が真っ黒になり親子三代が長寿だったという話からつけられた名前だそうで、直接黒髪に効果があることはもちろん、滋養強壮、長生きにも高い効果があるとされています。

何さんの孫は130歳になっても髪が真っ黒だったとされ、その逸話からこの植物が「何首烏」と呼ばれるようになったそうです。

「何首烏」って何?どんな効果があるの?

「何首烏」はツルドクダミの根のことで、中国の四川省、河南省、湖北省、貴州などで栽培されています。
徳川吉宗がその効能を聞き中国から取り寄せ、現在は日本の各地に生えています。
ドクダミの葉に似ていて、ツル性であることからツルドクダミと呼ばれますが、ドクダミとは全く関係なく、種類も違います。

逸話によると、何さんの髪は実際に「カラスの濡れ羽色」のように黒く、ツヤツヤしていたそうです。
また、別の説に何という王様がずっと飲んでいたところ、白髪が烏の羽色のように黒くなった、という逸話もあります。

髪の毛は全身の中で最も栄養が届きにくいところですから、髪の毛が黒くなるということは、当然全身にはそれ以上の栄養が回っているということです。
唐の時代の中国で不老長寿の薬と信じられていたところからも、全身のアンチエイジングに高い効果が期待できますね。

何首烏が白髪の改善に効果があると言われるワケ

何首烏は中国では唐の時代(618~907年)には既に不老長寿の効果があるといわれ、多くの治療に用いられてきました。
身体を温め、血液の不足を補う補血作用があり、以下の薬理があるとされています。

・滋養強壮
・皮膚を潤す
・ホルモンの調整
・心臓機能改善
・血中コレステロール値や血圧を下降させる
・動脈硬化の改善
・腰痛・膝痛の緩和

何首烏には肝と腎のエネルギーを補充する働きがあります。
ここでいう「肝」とは肝臓のほか自律神経機能や新陳代謝、血液の調節機能を指し、「腎」とは生命力のこと。

日本語でも「肝腎要(かんじんかなめ)」という表現があるように、肝と腎は生命を維持するために最も重要な働きがあります。
その肝と腎のエネルギーを補充することから、生命力アップにつながり、それが白髪防止にも高い効果を生み出すと考えられます。

何首烏の服用方法と長続きさせるコツ

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何首烏(ツルドクダミ)は日本にも生えていますから、その塊状の根を掘り出し、天日干しすれば作れない訳ではありません。
しかし一般的には専門薬局から塊を購入して自宅で煎じるか、粉末状になったものを飲みます。

塊を刻んだものが大体500gで3,000円前後で、1日分5~8グラムを30分程度煎じたものを2~3回に分けて飲みます。
粉末だと価格が3割増しくらいになりますが、それでも1日分が50円程度ですから、気軽に試せる額ですね。

何首烏をそのまま飲むのはちょっと辛いかも

何首烏の味は甘味もありますが苦みと渋みがあり、漢方薬に慣れていない人が煎じたものを飲むのは辛いかもしれません。
煎じている間も独特なにおいが部屋に充満しますから、なかなか試すのに勇気がいるのではないでしょうか。

また、ティーバッグになっているものもあります。
こちらも10分程度煮出して飲むもので、独特な味に慣れるまで時間がかかりますが、他のお茶とブレンドして飲めばクセが弱まり、飲みやすくなります。

粉末になったものも通販などで購入できますから、粉末状のものをそのまま飲むか、軽く煮出してお茶として飲むのが一番手軽で続けやすいでしょう。

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また、「当帰飲子(とうきいんし)」という処方には何首烏や地黄、芍薬、甘草などが配合されており、虚弱体質や老化によって白髪や抜け毛が多くなった人に効果があるとされています。
当帰飲子は厚生労働省で定める「一般用漢方製剤承認基準」に各生薬の配合が決められており、「冷え性の人の湿疹やかゆみ」の治療薬として保険対応になっています。

白髪は疾病とはみなされないため、「白髪改善」のために保険対応してもらうことは無理ですが、冷え性で湿疹などの症状がある方は漢方外来のある病院で尋ねてみると良いかもしれませんよ。
クラシエやツムラ、ロートなどから市販もされています。

何首烏の服用時の注意点

何首烏は日本でも専門店で購入できますし、製剤の当帰飲子を飲むこともできます。
育毛剤や精力剤の成分に「ツルドクダミ末」として配合されている製品もありますから、結構身近な生薬なのです。
しかし、特に単独で使用する場合には注意してほしいことがあります。

調理に使用する際は鉄器の使用は避けましょう

何首烏の根を煎じる方法は以下のようになります。

①600ml程度の水の中に何首烏を5~8グラム入れる
②強火で水を沸騰させる
③沸騰したら中火~弱火にして、水の量が半分程度になるまで煎じる。
時間としては30分以上が目安。
④出来上がったものを茶こしなどで漉して、2~3回に分けて飲む。

これは1日分で、まとめて作る場合も2~3日分程度にし、冷蔵庫に保存しましょう。
煎じる時は必ず換気扇を回し、部屋ににおいが充満しないよう気をつけてください。

生薬を煎じる時は、性質が変わらないよう耐熱性のガラスか土鍋などを使用するのが基本です。
ホーロー引きやアルマイトの鍋ややかんでも良いでしょう。

鉄製や銅製の鍋は有効成分が変質してしまうことがあるので、絶対に使用しないでください。
粉末を少量料理に混ぜることもできますが、その際にも調理に鉄製や銅製の鍋を使用するのは避けましょう。

特に、何首烏にはタンニンが含まれており、鉄に反応して作用が弱まる場合がありますので注意しましょう。
ジャスミン茶、紅茶、煎茶、ウーロン茶、コーヒーなどにもタンニンが含まれていますので、一緒に摂るのは避けてください。

ネギやニンニク、動物の血等の鉄分との同時摂取に注意

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何首烏は薬膳料理に使われることがよくあります。
何首烏は「春に摂るべき食物」とされており、気候が良くなって来た時に身体に溜まっていた冷気を発散させ、身体を温めるのにとても良いとされています。
春以外でも、いつも顔色が悪い、白髪が多い、貧血気味といった症状がある人に向いています。

ただし、漢方医学ではネギ、にんにくは刺激性が高かったり体内に熱を貯めたりする働きがあると考えられており、生薬と一緒に使用することは禁忌とされています。
また動物の血液には鉄分が多く、何首烏の効能のバランスが崩れてしまうと考えられているので、一緒に摂らないようにしましょう。

下痢を起こしやすい人は避けた方が無難かも

何首烏には乾燥させただけの「生何首烏」と、黒豆の汁で煮たり火に炙ったりして作られた「製何首烏」があり、日本で多く販売されているのは生何首烏のほうです。

生何首烏は腸をうるおし、解毒として寫下(下痢)を起こさせる作用があるため、胃腸の弱い方や下痢症の場合は、生何首烏を使用したものは避けたほうが無難です。
製何首烏には強壮、補血、強壮などの働きがあるので、そちらが向きます。

自分に合うかどうか分からない人は専門家に相談を

上記のことから、一般的には製何首烏のほうが日本人には合うとされています。
ただし、「血躁(けっそう)」と呼ばれる、皮膚に栄養が行き届いておらず、弾力や潤いがない場合におこるじんましんや皮膚のかゆみには生何首烏のほうが良いともいわれています。

これは腸内環境が悪くなっている場合に下痢を起こさせ、毒素を排出する作用によるものではないかと考えられていますが、まだはっきりしたことはわかっていません。
ですから、胃腸の弱い方や下痢症の場合は、医師や専門家に必ず相談するようにしてください。
人によっては、腎臓や肝臓の障害を起こすとの報告があります。

予備知識

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何首烏には2種類の違った植物がある

実は、何首烏という植物は2種類あり、「赤何首烏」と「白何首烏」と呼ばれています。
現在の中国や日本で何首烏といえば「赤何首烏」のことを指しますが、974年に編成された「開宝本草」という文献で記載されている何首烏の特徴は「白何首烏」のものです。
また、1090年に編纂された「図経本草」に描かれているのも白何首烏により近いものです。

赤何首烏はタデ科、白何首烏はガガイモ科で、原種が同じものだったのかわかっておらず、含有成分も違い、古くは赤何首烏と白何首烏を同量配合して摂取することもあったようです。

現在では白何首烏は主に韓国で採れるコイケマ(小生馬)のことを指し、中国では午牛消と呼ばれています。
コイケマは日本でも全国の山地に分布していますが、生薬として使用されることはあまりありませんでした。

唯一、アイヌの人々が古くからコイケマと同種のイケマをよく使用したという記録があります。
イケマという名称自体がアイヌ語で、「大きな根」「神の足」といった意味があります(「生馬」は当て字)。

イケマ全草から出る白い汁は有毒で、根には利尿、強壮、解毒作用がありますが、コイケマの効能・効果についてはあまり研究されていません。

「中国産の何首烏」といえばほとんど赤何首烏のことですが、「午牛消」と呼ばれる白何首烏も栽培されており作用が違いますので、一応確認したほうが良いかもしれませんね。

また、何首烏は日本でも栽培されており、日本製の何首烏として販売されているものもあります。
安全性では日本製が勝るものの、薬効に関しては確認が取れていないため、白髪改善のためにはやはり中国産をお勧めします。

最近知られて来た「宇宙イモ」と何首烏は同じ?

宇宙イモあるいはエアーポテトと呼ばれる特殊な山芋があります。
低カロリーで食物繊維やポリフェノールが非常に多いため、スーパーフードとして人気が出ています。
この宇宙イモの品種を「何首烏芋」「苦何首烏」と書いてあることがありますが、ヤマノイモ科の全く別の植物です。

宇宙イモと何首烏の根茎が似ていることから「何首烏芋」、さらに根が非常に苦いことから「苦何首烏」とも呼ばれていますが、間違えないようにしてくださいね。

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