分け目が目立つ！髪型がキマらない！つむじ割れの原因と女性にお勧めのヘアアレンジ-美髪ラボ

自分のつむじをよく観察したことがありますか？
多分、ほとんどの女性は自分のつむじがどこにあるのか、どんな状態なのか知らないのではないでしょうか。
つむじは普通に鏡を見ても見えない部分にあるため、よほど意識しないと見るチャンスがないのです。

その一方で、男性のつむじに対する意識は異常なほど。
というのは、つむじ割れ＝ハゲの前兆、と信じられているからです。

実際につむじ割れは薄毛の前兆なのでしょうか。

つむじ割れとは～コレって薄毛の前兆なの？

つむじは「旋毛」ともいい、文字通り髪がうずを巻いている部分のことです。
人によって左巻きと右巻きがあり、1つしかない人が大半ですが、中には2～3個持っている人もいます。

画像を見るとわかるように、つむじは必ず地肌が見えるものです。
男性の中には「肌が見える！ハゲの前兆では？」と心配する人がいますが、地肌が全く見えないつむじはありません。

ただし、つむじの回りの髪の毛に注目してください。

この写真の場合、つむじの回りの髪がこんもりと立ち上がって、ハリがあるのがわかりますね。
髪の量も多く、つむじ以外は全く地肌が見えません。
これは、普通の「つむじ」です。

一方、下の写真を見ると、つむじ回りの髪がそれほど立ち上がっておらず、見える地肌の範囲も少し多めです。
これは「つむじ割れ」が始まっており、薄毛の前兆の可能性があります。

そして、下の写真がはっきりしたつむじ割れの画像です。
つむじとその前後の分け目が薄くなっているのがよくわかりますね。

つむじが大きくなってきて地肌がよく見えるようになった、髪のハリやコシがなくなってきてぺしゃんこになった、つむじだけでなくそれにつながる分け目も薄くなってきたという場合、ほぼ間違いなく薄毛が始まっていると考えられます。

つむじ割れの原因とつむじ割れを悪化させる習慣

最初につむじ割れと薄毛に関係があることを書きましたが、実際には単なる習慣や髪の形状から来るものもあります。
自分で判断するのは難しいのですが、以下の原因を読んで目安にしてください。

＜薄毛の前兆ではない場合の原因＞

・髪の毛の生えグセが強い

人によっては、つむじ付近の髪の毛のクセがかなり強いことがあります。
うずの巻き方が強いほど、流れる角度によっては割れて見えてしまいます。
また猫っ毛の場合、ハリやコシがあまりないためボリュームでつむじが隠れることがなく、ぱっくり割れて見えてしまいがちです。

・いつも同じ分け目にしている

つむじを基準としてそこから分け目をつけていると、髪の重みでその部分に力がかかり、抜けやすくなってつむじ割れ、分け目割れができてしまいます。
この場合は、分け目を変えることで地肌の負担が減り、また髪が生えるようになってきます。

・いつも髪を結んでいる

いつも髪を結んでいると、同じ地肌部分がいつも引っ張られることになります。
そのため、つむじや分け目、顔の回りなど一番強く引っ張られるところを中心に髪が抜けてしまいます。
こちらの場合も地肌に負担をかけないようにすれば改善されるので、ヘアバンドやスカーフを利用して、髪を結ばない時間をできるだけ増やすようにしましょう。

＜薄毛の前兆の可能性が高い場合の原因＞

・加齢によって髪が細くなってきた

女性の場合、加齢とともに髪が細くなる傾向があります。
すると、本数が減っていなくても地肌が透けて見えやすくなり、つむじ部分が広がっているように見えてしまうのです。

そのままにしていると、生えてくる本数が減ってきたり抜けやすくなったりして、薄毛になってしまいます。

・紫外線を最も浴びている

黒髪は紫外線を吸収するので、ある程度紫外線の害を防ぐことができます。
しかしつむじは皮膚が剥き出しになっており、紫外線を直接浴びてしまいます。

紫外線にはUVAとUVBがあり、UVAは頭皮の真皮層まで届き、毛根部にある髪を生み育てる毛母細胞にダメージを与え、DNAを損傷させてしまいます。

また、UVBは頭皮表面を日焼けさせるため、つむじの地肌が乾燥してしまいます。
それが続くと頭皮が硬くなり、表面から数ミリのところにある毛細血管を圧迫して血行を悪くしてしまい、髪に栄養が行かなくなってしまいます。

この2種類の紫外線によって、特につむじ付近の髪が減ったり細くなったりした結果、つむじ割れを起こしてしまうのです。

・皮脂分泌が多く、細胞が酸化する

女性より男性に多い症状ですが、皮脂分泌が過剰だと雑菌が異常繁殖してしまいます。
また、皮脂は紫外線によって酸化し、過酸化脂質に変化します。
これらによって最も紫外線を浴びるつむじの頭皮環境が悪くなり、毛穴に詰まった皮脂によって毛根部が損傷して、髪の生育に支障が出てしまうのです。

・男性ホルモンが多い

女性にも多少男性ホルモンが存在しています。
男性ホルモンはつむじを含む頭頂部によく分泌されますが、男性ホルモンには抜け毛を促進する働きと皮脂分泌を促進させる作用があります。

そのため、ホルモンそのものの影響と皮脂過剰による細胞劣化の2つによって、つむじ部分から髪が抜けやすくなることがあります。

男性ホルモンはストレスが溜まっていると分泌されやすいので、自分なりのストレス解消法を見つけることが大切です。

・ドライヤーの熱風を直接受けてダメージになる

女性に多いのが、ドライヤーによるつむじ割れの悪化です。
髪や頭皮のタンパク質は60℃以上で変質を始めるといわれますが、ドライヤーの熱風は100℃前後あります。

熱風がつむじに直接当たることを繰り返していると髪を作る毛母細胞が損傷し、髪が生えにくくなってしまうのです。

さらに、熱風で頭皮が乾燥して硬くなると血行も悪くなることも、薄毛に拍車をかけてしまいます。

これを防ぐためには、しっかりタオルドライしてから、60℃前後の低めの温風で乾かすと良いでしょう。
ドライヤーをかける前に頭皮に薄くオイルや女性用育毛剤などを塗って、水分の過剰な蒸発を防ぐようにしてください。

最初は、つむじ割れの原因は髪質や習慣などによるものかもしれません。
しかし、つむじとその周辺の地肌が見えているということは、紫外線による乾燥や皮脂過剰、ドライヤーなどの悪影響を非常に受けやすいということです。
すると頭皮環境が悪化して血流が悪くなり、薄毛になりやすくなるのです。

つむじ割れをカバーするお勧めのヘアアレンジ

女性の場合、髪の量と長さがある程度あれば、つむじ割れがそれほど目立つことはありません。
しかし、適当に隠していると風が吹いた時につむじが露出してしまうこともありますから、ヘアアレンジでつむじ割れをしっかりカバーしましょう。

一番簡単なのが、前髪を少なめに取り、それ以外を後ろに持って行ってつむじあたりで結ぶヘアアレンジ方法です。
これなら、どんなに風が吹いても絶対につむじが見えないし、こなれ感がとてもチャーミング。

オフィス用なら、こんな風にシンプルにまとめてしまうととてもすっきりして見えます。
ただし、上のへアアレンジもそうですが、あまりきつめに結ぶと髪が引っ張られて前のほうの髪が抜けやすくなってしまうことがあるので、あまりかっちり結ばないほうが良いでしょう。

ショートカットは髪が軽くなるので、つむじをカバーするのに向いています。
トップを多めに取り、ふんわり感を出すことで頭頂部がカバーできるのです。
スタイリング剤でアレンジできますが、うまく立ち上がらない時はドライヤーでしっかりクセをつけるようにしましょう。

つむじから前髪を作ってしまうのも一つの方法です。
頭頂部にボリュームが出るのでつむじが目立たなくなります。
ただ、あまり前髪が多いと重く見えてしまうので、少しおでこを見せる、量を調節する、軽くレイヤーを入れるなど、美容師さんと相談して似合うヘアアレンジを決めましょう。

最近流行っているのが、ポンパドールです。
前髪を持ち上げてふんわり感を出すことで女性らしい甘さが出て、さらにつむじをうまく隠すことができます。

この写真はポンパドールを横に持ってきたへアアレンジで、つむじが隠れるような部分に分け目を作り、ふんわりねじって止めたものです。

大きめのヘアバンドやターバンで隠してしまうのも、とても手軽な方法です。
選ぶ素材や柄でシンプルにもオシャレにも見えるので、何本か持っておくと良いでしょう。
付ける時はつむじの位置を確認し、必ず隠れるように気をつけて。

つむじ割れを綺麗に直すドライヤーの使い方

つむじ割れを隠すにはパーマが手軽ですが、毎回根元からパーマをかけていると髪全体がいつも傷んだ状態になってしまいます。
以下のようにドライヤーをうまく使い、つむじ割れをカバーしましょう。

①ある程度濡れた状態でドライヤーをかける

タオルドライは大切ですが、あまり水分を取り過ぎると直しにくくなります。
手で確認して、ある程度湿っているのを確認しましょう。

②本来のつむじ以外のところで髪を分ける

本来の位置からある程度離れたところに、仮のつむじを作ります。
近すぎると髪が本来のつむじの位置に戻りやすいので、つむじと反対側の位置のほうがうまく行きます。

③本来のつむじを隠すような気持ちでドライヤーをかける

仮のつむじの根元にドライヤーの風をかけます。
この時、一方向からだけでなく前後左右からあてることで、くせがつきやすくなります。
分け目を作りたくない場合は、できるだけ上のほうからドライヤーの風を当てるようにしましょう。

④最後に冷風をかける

髪の毛は、乾く時と冷える時にしっかりクセ付けされます。
そのため、必ず最後は冷風をかけましょう。

なお、つむじの毛流れが強い場合、これだけでは元の位置に戻ってしまうことがあります。
そんな場合は、つむじあたりの髪をすくい、軽く逆毛を立てると良いでしょう。
スプレーをコームにかけておいてから逆毛を立てれば完璧です。

つむじ部分の白髪や薄毛が気になる場合には

つむじ割れしている女性の多くは、白髪や薄毛の悩みも持っているのではないでしょうか。
ぱっくり開いた部分の白髪や薄毛は目立ちますから、そちらのケアも同時に行ないましょう。

白髪が目立つ場合

つむじ部分とそれにつながる分け目の髪に白髪が多いと、左右両方の白髪で2倍の幅に見えてしまいます。

こうなると白髪を染めることが必要ですが、市販の二剤式白髪染めを使用すると髪と頭皮にダメージを与え、薄毛や白髪が進行してしまうことがあります。

これは、薬剤に使用されているアルカリ剤や過酸化水素にはタンパク質を変質させる作用があるため、頭皮細胞のDNAが破壊されてしまうからです。

また、酸化染料は頭皮に対する刺激が強く、かぶれや炎症、アレルギーを引き起こすことが知られています。
そのため頭皮が段々弱ってきて、髪を育てる力を失ってしまうのです。

お勧めできるのは、カラートリートメントです。
カラートリートメントは酸化染料不使用で、さらに天然色素を配合しているものもあり、頭皮にやさしくなっています。

また、カラートリートメントは名前の通りトリートメント効果が高いので、髪にハリやコシが出てつむじ割れをカバーしやすくなるのです。

カラートリートメントは二剤式白髪染めと違い髪の表面をコーティングするだけなので、徐々に色落ちしてしまいます。

しかし、その分新しく生えて来た白髪との境が目立ちません。
シャンプー後に使用できるタイプなら週に1～2回、5～15分放置するだけで色をキープできるので、手間要らずな点もメリットです。

薄毛が目立つ場合

白髪より薄毛が気になるという場合は、女性用育毛剤をお勧めします。
女性用に特化した育毛剤には、保湿作用のある成分が配合されています。
これは、紫外線の影響だけでなく女性は加齢とともに皮脂の分泌量が減ってくるため、頭皮が乾燥しやすくなるからです。

前述したように頭皮は乾燥すると硬くなり、その下にある毛細血管を押しつぶしてしまうため、栄養が届かなくなって薄毛や白髪になりやすくなります。
つむじは特にその傾向が強くなりますから、育毛剤で保湿するのが効果的なのです。

また、女性用育毛剤には血行促進作用のある成分や女性ホルモンに似た作用をする成分が配合されているものもあり、女性特有の薄毛の原因にアプローチしてくれるのです。

白髪も薄毛も目立つ場合

どちらも気になるという場合は、カラートリートメントや育毛剤と並行して、頭皮マッサージをお勧めします。

頭皮をマッサージすることで血行が良くなり、頭皮ケア成分が浸透しやすくなります。
また、血行が良くなると皮脂分泌が活発になるので皮膚バリアができて、紫外線の悪影響から頭皮を守ってくれるのです。

男性と違い、女性のつむじ割れや薄毛は改善が可能といわれています。
分け目を変える、帽子や日傘で紫外線を防ぐ、ヘアアレンジをする、育毛剤で頭皮を保湿するなどのケアをして、つむじ割れのない健康な髪と頭皮を取り戻しましょう。

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