天然ヘナ+インディゴによる白髪染めで白髪を思い通りの色に染めるのが難しい理由-美髪ラボ

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天然ヘナ+インディゴによる白髪染めで白髪を思い通りの色に染めるのが難しい理由
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思い通りの色にならない原因について解説!

日本でよく使用されるヘナには、インディゴという別の青藍色染料も配合されていることが多いです。
ヘナは非常に鮮やかなオレンジ色の色素なので、それだけだと染めた時に地毛との差がはっきりわかってしまうからです。

インディゴを混ぜることで落ち着いた茶系の色が作れるのですが、実はそう簡単に思い通りの色にはなりません。
その原因について、解説します。

ヘナで綺麗に白髪が染まるって本当!?

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ヘナとはインドで5,000年以上前から使われて来た薬草で、皮膚疾患の治療やおしゃれ染めなどに使用されてきました。
染料となるのはヘナの葉部分で、ローソンというオレンジ色の色素を持った成分が2%ほど含まれています。
この葉を粉末にし、お湯で溶いて手足に図案を描くのがヘナタトゥー、髪を染めるのがヘナ染めです。

一度の使用で2剤式白髪染めのようにしっかり染めることはできませんが、染め続けると定着度が高まり、色落ちもしにくくなるという不思議な染料です。

ヘナを使った白髪染めにギブアップする人は多い

日本にも古くから草木染めがあり、カラートリートメントに配合されることもあるクチナシやベニバナ、シコン、ウコンなどが代表的です。
しかし、通常これらを使用して染める場合、「媒染」という工程が必要です。
みょうばんや酢酸鉄、酢酸銅など金属系の物質を使うことで、植物の色素がしっかり定着するのです。

しかし、ヘナで染める場合、そういったものは基本的に使用しません。
そのため、一度ではしっかり染まりませんし、最初のうちは色落ちも激しくなります。

また、染めるのにかかる時間は、最初のうちは1時間以上かかります。
髪質や状態によって違い、太くて多い人の場合2~3時間必要で、しかも3回程度繰り返さないとしっかり定着しません。

さらに、ヘナには非常に高いトリートメント効果があるのですが、その効果がわかるまでには3~4回程度染めることが必要です。
最初のうち、ヘナ染めした後の髪はゴワゴワになりやすいのです。
これはダメージへアの人ほどひどく、ブラシが全く入らないほどになってしまうこともあります。

これでは、あまり外出しない生活を送っている人や時間的余裕がある人以外はなかなか手が出せませんよね。
さらに、きれいに染まるようになっても依然として若干色落ちするので、染めた翌日は髪の毛が服に触れた部分がうっすら染まってしまうこともあります。

もう一つ問題となるのが、そのニオイです。
枯れた草木独特の強いニオイがあり、人によっては悪臭と感じてしまいます。
しかも、染めている間だけならまだしも、数日~数週間残ります。

ヘナはダメージへアにあいたダメージホールに入り込んで定着するため、そのホールが多い、または大きいほどヘナの染料が多く吸着し、臭いが長引くのです。
家族や同僚から不評で、ヘナ染めをあきらめた、という人は少なくありません。

これは使用者誰にでも起こるとは限らず、初回からきれいに染まって色落ちもあまりせず、服が汚れることもない、それほど臭わないという人もいます。
髪質や状態、使用したヘナによって違ってきますので、やってみないとわからない、というのが悩ましいところです。

ただ、同じように髪にダメージを与えずに白髪を染めるヘアマニキュアやカラートリートメントに比べると参入してくるメーカーが少ないことからして、使用者はそれほど多くないと推測できます。
髪にも頭皮にもやさしい成分だけでできているとはいえ、多忙な女性にはちょっとハードルが高い商品といえます。

ヘナ+インディゴによる白髪染めが難しい理由

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ヘナだけでも様々なトラブルが起きやすいのですが、これにインディゴが混ざるともっと白髪染めが難しくなります。
その原因を見ていきましょう。

インディゴは染毛力が弱く色落ちしやすい

インディゴとは植物の名前ではなく、染料の名称です。
マメ科コマツナギ属の植物から採られることが多く、木藍(もくらん)、タイワンコマツナギ、インド藍、ナンバン藍などが多く使用されてきました。

ただし、1910年頃には合成インディゴが使用されるようになったため、ジーンズに使用されているインディゴはほぼすべて合成インディゴです。

このインディゴをオレンジ色のヘナに混ぜると、インディゴの量によって明るい茶色から黒に近い色まで作ることができます。

インディゴ(青)少なめ 出典:http://gakuen.gifu-net.ed.jp/

インディゴ(青)少なめ
出典:http://gakuen.gifu-net.ed.jp/

インディゴ(青)やや多め 出典:http://gakuen.gifu-net.ed.jp/

インディゴ(青)やや多め
出典:http://gakuen.gifu-net.ed.jp/

インディゴ(青)多い 出典:http://gakuen.gifu-net.ed.jp/

インディゴ(青)多い
出典:http://gakuen.gifu-net.ed.jp/

しかし、天然のインディゴはヘナほどしっかり定着しません。
しかも、髪にではなくヘナに吸着するため、ヘナが落ちればインディゴも一緒に落ちてしまいます。

そのため、ヘナ+インディゴの染料で白髪染めをした場合、最初はかなり黒っぽく染まってもインディゴがヘナより先に色落ちしてしまい、髪色がどんどん明るめになってしまいます。
また、髪に定着する時にも1日ほどかかるため、染めた後にしっかり洗い流しても服が黒っぽく、あるいは青っぽく染まってしまうことも起こりやすいのです。

髪質、傷み具合、白髪の量で染まり具合が変わる

髪をオレンジ色以外に染めたい場合、まずヘナだけで染めてから、インディゴで後染めするのが本来のやり方です。
インディゴは単独では染毛作用が弱く、ヘナに吸着することで色が定着するため、最初にヘナで髪をコーティングする必要があるのです。

しかし、市販のヘナ製品は最初からヘナとインディゴを混ぜているものが一般的です。
それでもよく染まる人はいますが、大半は思ったほど染まらず、白髪の部分は薄い茶色になる程度です。

また、髪質や状態によって染まり具合は様々です。
ダメージがあると、その部分にヘナがしっかり入り込むのでオレンジ色が強くなる場合があります。
かと思えば、ダメージが強い髪はマイナスイオンを強く帯びており、インディゴの持つプラスイオンと結合して髪に強力に吸着するため、色がいつまでも抜けず少しずつ黒っぽくなる場合もあります。

また、インディゴの色が残っている状態で再度ヘナ+インディゴで染めると、髪はどんどん暗く染まるようになります。
伸びた白髪を染める場合は、以前に染めた部分はあまり塗らないようにするか、根元だけを先に塗って、時間を置いてから全体を染めたりペーストを薄めたりするといった工夫が必要になります。

さらに、髪が太い人や多い人、白髪の量が多い人ほど染まりにくいため、数回染めないと希望の色にならないことが良くあります。

こういった場合は最初からヘナとインディゴが混ざっているものではなく、最初にヘナだけで染めて、その後インディゴで後染めしたほうがきれいに染まります。
ただし、その分時間がかかるので、余裕のある時でないとなかなかできません。

乾かし方によって発色しなかったり紫色になることも

ヘナやインディゴは乾燥すると発色が止まってしまうため、塗布した後はラップなどで乾燥を防ぐ必要があるのですが、これは洗い流した後も同様です。

髪に吸着したヘナやインディゴはその後も発色を続けているのですが、ヘナで染めた後すぐにドライヤーをかけて乾燥させてしまうと、発色半ばで止まってしまうのです。
それを防ぐためには、タオルドライ程度で自然乾燥させたほうが良いのです。

また、インディゴは自然乾燥させながらゆっくり酸化していくことで、青みが強くなっていきます。
しかしドライヤーですぐに乾かしてしまうと、ほとんど発色しない、あるいは紫色が強い状態で発色が止まってしまうことがあります。

これを防ぐには、最低でも1時間は霧吹きなどで髪の半乾き状態をキープさせ、それからドライヤーをかけることが必要です。

なお、ヘナもインディゴも染めた直後より翌日のほうがしっかり発色します。
思い通りの色に染まっていなくても、1~2日は様子を見ましょう。

髪のパサつきや軋みが酷くなる為ケアが大変

ヘナやヘナ+インディゴで髪がパサパサになり、ブラシやクシが入らなくなったという人は多いです。
これは脂質が失われたダメージへアの場合、特に起こりやすくなります。

ヘナは髪のキューティクルに絡みつき、髪を引き締める作用があります。
そのため、髪の柔軟性を保つ脂質がないとガチガチに固まってしまい、それがパサつきやきしみになってしまうのです。

これは一過性のもので、3~4回使用すればサラサラになるのですが、上に書いたようにヘナ染めは一度に3~4時間かかります。
これを最初のうちだけとはいえ数日に一度するとなると、特に外で働いている女性は実行が難しいですし、サラサラになるまでの間はオイルなどを塗って対処しなければなりません。

ヘナやインディゴにはこんな注意点も

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このように、ヘナやインディゴで白髪を染めるのは最初のうちは大変です。
しかも、それ以外にも注意しなければいけないことがいくつもあるのです。
そのうちのいくつかをご紹介しましょう。

ジアミン等の化学染料入りの危険なヘナに要注意

美容室で、20~30分という短時間で染まるヘナを施術しているところが増えています。
美容室なら何か特別な技術や機器があって、簡単に染まるような気がしますよね。
しかし、ヘナの場合どれほどの技術や最新設備があっても、初めての場合にそれほど早く染めることはできません。

ではなぜ美容室で早く染められるかというと、2剤式白髪染め用の化学染料を配合しているからです。
特によく使用されるのがパラフェニレンジアミンなどのジアミン系染料で、アレルギーを引き起こすことが知られている毒性の高い成分です。

これを配合することで通常の2剤式白髪染めと同じ程度の時間で染めることができ、しかもハーブ染めというとイメージが良いことから、秘密裏に行なわれているのです。

また、市販品の中にも「ケミカルヘナ」と表示のある商品があります。
最近はほとんど見なくなったものの、一時は有名なヘナ専門会社や自然食品・化粧品メーカーもパラフェニレンジアミン入りの商品を取り扱っていました。

しかも、2剤式白髪染め以上の濃度で配合されているものがほとんどだったのです。
これらは輸入品で、ほとんどがインドで製造されたものです。

なお、最近はパラフェニレンジアミン入りが危険であると知られるようになったため、別の化学染料が配合されることもあります。
代表的なものがピクラミン酸ナトリウム(2-アミノ-4,6-ジニトロフェノール)で、これもアレルギー性皮膚炎を起こす可能性がある有害物質です。

インドでは多くの「ナチュラルヘナ」に混入しており、日本のメーカーがそれを知らずに、あるいは知っていても輸入して販売してしまうことも結構あるようです。

インディゴにもアレルギー発症のリスクがあります

インディゴは青藍色の染料の名称で、マメ科コマツナギ属の植物などから採れます。
マメ科なので、大豆、そら豆、ひよこ豆、ピーナッツ類や、類似のナッツ類に反応してしまう人は、インディゴにもアレルギーを起こす場合があります。

また、インディゴはコマツナギ属の植物から採った天然ものもありますが、現在ジーンズなどを染める時に使用されているのは石油から合成されたインディゴです。

ヘナ染めに使用されているインディゴは天然のものが多いと思われますが、その点について詳しく説明しているメーカーはあまりありません。
そのため、石油合成のインディゴが配合されている可能性もあり、皮膚が弱い人はかぶれたり炎症を起こしたりするかもしれません。

ハーブを混合してあるヘナも安心はできません

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インディゴではなく、別のハーブを混合している製品もありますが、これらにアレルギーを起こす場合もあります。

一例として有名なナイアードの「ヘナ+10種のハーブ」の場合、アムラ、シカカイ、ベチベルなどが配合されています。
アムラというのはトウダイグサ科の植物で、髪にハリやコシを与える作用がありますが、樹液で皮膚炎を起こす場合があります。

また、シカカイにはフケ防止作用がありますが、痒みを感じる人は少なくありません。
ベチベルとは精油のベチバーのことで、イネ科のためアレルギーを起こす可能性があります。
このように、効能や効果がある成分でも皮膚炎やアレルギーを起こす可能性があるのです。

また、ナイアードのようなヘナ専門会社であれば心配ないでしょうが、中には農薬を使用したハーブを配合しているメーカーがあるかもしれません。
ハーブというととてもイメージが良いのですが、必ずしも安全とは限らないことを覚えておきましょう。

ヘナ染めで体調を崩す場合も

また、あまり知られていませんが、ヘナを使用して体調を崩すことがあります。
ヘナには身体を冷やす働きがあるため、敏感な人は特に冬に使用すると寒気を感じたり体調を崩したりする危険性があるのです。
元々冷え性の場合は、冬や妊娠中、生理中など不調になりがちな時は避けたほうが無難です。

また、緊張を解く作用があるため、やる気をなくしたりだるさを感じたり、眠くてたまらなくなることもあります。
さらに、枯れた草木の独特な臭いで頭痛や吐き気がすることもあります。

ヘナの品質や髪の状態などによって1週間近く臭いが消えないこともあり、その間中体調不良に悩む人もいますから、注意が必要です。

ヘナ以外で安全に白髪を染めるには?

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確かにヘナには素晴らしい作用があり、肌が弱く2剤式白髪染めを使用できない人でも、ヘナなら問題が起きないことが多いようです。
しかし、慣れるまでは時間や手間がかかり、髪の状態も一時的に悪くなってしまいます。
「安全に白髪を染める」のが目的ならば、他の商品も選択肢に入れてはどうでしょうか。

ヘアマニキュアかカラートリートメントの2択

安全性の高い白髪染めには、ヘナのほかヘアマニキュアとカラートリートメントがあります。
どちらもジアミン系の酸化染料を使用していないため、アレルギーが起きにくい商品です。

・ヘアマニキュア

染料はタール系の色素で、一度の使用でよく染まり、2~3週間は色がキープできます。
皮膚につくと落ちにくいことから、頭皮に付かないよう根元から5ミリ程度離して塗ります。
タール色素は安全性に問題があるものもありますが、頭皮につかないため、安全性は高いといえます。

ただし、トリートメント効果はほとんどないので、髪の状態が良くなることはありません。
また、髪をコーティングする作用が強いため、カラーチェンジが難しいというデメリットもあります。

・カラートリートメント

染料はHC染料と塩基性染料が主で、その他植物性色素を配合している商品もあります。
安全性が高く、頭皮につけてもトラブルが起きにくくなっています。
ただしその分染毛力は穏やかで、ヘアマニキュアのように一度で染まることはありません。

名前の通りトリートメント成分が配合されているため、ハリやコシ、ツヤを与えます。
また、シャンプー後の濡れた髪にも乾いた髪にも使用できるものが多く、使用者の都合に合わせて染めることができます。

手間なく安全なカラートリートメントがお勧めです

どちらが手間なく短時間で染められるかというと、ヘアマニキュアのほうが若干上かもしれません。
特に市販品は特殊な形のブラシがついているので、容器からクリームや泡を出して塗るだけです。
また、10~15分程度放置すれば良く、すすぐ際もそれほど長い間色水が出続けることはありません。

しかし、ヘアマニキュアには髪を修復したり保護したりする作用はあまりないため、使用を続けると髪が段々ゴワゴワしてきたり、ツヤがなくなって来ることが多いといわれています。

また、根元まで塗れないため白髪が目立ちやすく、特に顔の回りや分け目に白髪が多い人には向きません。

その点、カラートリートメントは安全性の高い成分が多く、頭皮についても問題ありません。
中には髪だけでなく頭皮にも良い成分が配合されているものもあり、頭皮環境を整えることで髪の毛の状態も良くなっていきます。

ハリやコシ、ツヤが出てくるので、ボリュームアップして根元の白髪が目立ちにくいというメリットもあります。

染める際、最初の数回は乾いた髪に使用したほうが良く染まり、それにかかる時間は30分~1時間と、ヘナほどではないもののヘアマニキュアよりは時間がかかります。
しかし、一度染まればシャンプー後に普通のトリートメントとして10分程度放置するだけで、髪が染まるだけでなく補修・補強・保護してくれるのです。

ヘナ+インディゴは天然の色素ですから、とても味わいのある良い色に染めることができますし、髪も健康になっていきます。
しかし、多忙な女性にはなかなか使いづらいのも事実です。

また、自分が使用するヘナやインディゴが純正のものかそうでないか、自分では判断できないというデメリットもあります。

そういった点を考えると、信頼できるメーカーがいくつもあり、初回から髪の状態が改善されやすいカラートリートメントのほうが安心かもしれません。

どちらの製品も2剤式白髪染めで傷んだ髪や頭皮を健康に導いてくれるものなので、ライフスタイルに合って続けやすいほうを選びましょう。

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